「労働者はひとつ」「資本とは非和解」を貫き団結つくろう!

   だ    ん      け    つ
東京北部ユニオン
「街」分会
関町北4-2-11
リサイクルショップ街 気付

2013年日誌

東京北部ユニオン「街」分会・日誌に戻る

“国鉄闘争の火をさらに大きく” 
被災地・福島と固く結び
職場闘争で資本の支配を打ち破る
国鉄闘争全国運動の発展を!

982号~
(2014.7.3~)
960号~981号 (2014.4~6.29)
940号~959号(2013.12~2014.4) 920号~939(2013.6.25~12)
900号~919号 (2013.3.13~6.19) 891号~899号 (2013.1.1~2.26)
871号~890号(2012.11.5~12.30) 851号~870号(2012.9.19~.11.4)
831号~850号 (2012.7.27~9.18) 811号~830号(2012.6.26~7.26)
791号~810号(2012.5.18~6.26) 771号~790号(2012.4.~5.17)
 751号~770号(2012.2.~3.30) 731号~750号(2011.10.~12.24)
国鉄闘争全国運動のホームページ
http://www.doro-chiba.org/z-undou/z-index.htm

東京北部ユニオン 街」分会 日誌、最新版

 だ  ん   け  つ  2014年5月18日 
 
965
東京北部ユニオン
リサイクルショップ「街」分会
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 電話 3928-1378
沖縄「復帰」42年5・17集会に250人、
戦争と改憲の安倍政権に怒り爆発
 ぎらぎらの太陽を跳ね返すほどのエネルギーに満ちた国際通りデモを引き継ぎ、「復帰」42年5・17集会が、沖縄県青年会館大ホールで開かれ、沖縄の(青年)労働者・学生を先頭に全国から250人が集まった。掲げられた集会スローガンは、「解雇撤回、非正規職撤廃! 基地撤去! 改憲・戦争阻止! 新自由主義と闘う労働者階級の国際連帯で安保・沖縄闘争に勝利しよう!」

 「復帰42年」の5月15日のその日、安保懇報告書が出され、安倍は集団的自衛権を解釈改憲で押し切ることをぶち上げた。沖縄戦を再現するのか、戦争と改憲の安倍政権への怒りが爆発した。

 集会実行委員会を代表して基調報告に立ったIJBS労組委員長の富田晋さんは、「『復帰』以降の沖縄のあらゆる闘いは『振興策』=新自由主義攻撃との闘いであり、労働組合をめぐる攻防だった。国鉄闘争を軸に闘うことで労働者の闘いは階級的労働運動として発展する。この闘いを全国に押し広げる決定的なチャンスが到来している。動労総連合を全国に組織していこう。沖縄の労働運動を階級的に塗り替えていく闘いに、日本IBM・ビジネスサービス労働組合の闘いを切っ先にしてNTTで全駐労で、すべての職場と産別で一丸となって突入していくことを

本集会の実践的な方針として確認しよう」と呼びかけ、「階級的労働運動を復権させ、力関係を変えることで、戦争と新たな基地建設、原発再稼働も止めることができる」と力強く語った。
 この基調提起を受け、3月末に解雇された解雇撤回を闘うIJBS書記長が怒りあふれる特別報告を行った。99%が非正規職、日常的なパワハラと追い出し攻撃の中で「こんな会社、自分から辞めてやるもんか!」と闘う中で労働組合を結成し闘ってきた経過を語り、「一番参考になったのは動労千葉の闘い。6・8国鉄集会に参加し、さらに学んで勝利する」と断言した。会場が割れんばかりの拍手が送られた。

さらにもう一つ、「沖縄大学学生自治会復活会」の学生が特別報告。法政大学の田中優子新総長同様、沖大学長の仲地博もリベラルを装う一方、学内ではビラまき禁止まで弾圧をエスカレートさせている。「昨日、キャンパス中央で30分にわたり沖大の現状を弾劾した。(校舎の)各階から多くの学生が注目し『がんばれ』『応援している』の声。キャンパスに革命が起きた。全国の学生と19日のキャンパス集会をやりぬいて沖縄の支配を打ち破って世界を変える闘いをやっていく」と宣言した。

 2014年「5・15」をもって沖縄の闘いは歴史的飛躍を遂げようとしている。この沖縄現地の闘いに応え、動労千葉青年部、動労水戸、さらに「とめよう戦争への道!百万人署名運動」、星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議、婦人民主クラブ全国協議会福島支部からも鮮明な決意が述べられた。

 5・17~19沖縄闘争は、沖縄の階級闘争の新たなページを開こうとしている。それは文字通り安倍政権打倒への巨大な一歩だ。(K)

 だ  ん   け  つ  2014年5月15日  
964
東京北部ユニオン
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NAZENぐんま結成1周年集会成功 動労水戸ストと一体に
前橋で60名の集会
 5月10日、群馬県庁・昭和庁舎会議室で「なくそう原発!つながろう福島!5・10群馬集会」が60名をこえる参加を得てかちとられました。
 受付前はまだ人が混み合っている中で、おお、どこからか軽やかな音楽が。ああ、目もチカチカする。

「みなさんお元気ですかぁ!スパングルで~す。」
 毎週金曜日、高崎駅西口を通る労働者・学生の心をわしずかみにしている「7時半の女」カーリーの声が会場の景色を一瞬でかえた。3曲を彼女たちと一体となって手拍子・鳴り物で歌ううちに、初参加者も多い会場全体がいい具合に撹拌されました。隣の席の人と団結を深めさせてスパングルズ退場です。 
 集会のはじめに主催者を代表してNAZENぐんまの女性から、「3・11以来、不通となっているフクイチから20キロ圏内にある常磐線の一部区間を、ものすごい放射能の中をJRが6月1日から運転再開し、あわせて楢葉町長が「帰町宣言」を行おうとしていることに対して今日、動労水戸がストライキで試運転反対の闘いに起ち上がっています。群馬からもこれと連帯していきましょう」と訴えました。

 資料ビデオ上映の後、福島のお母さんからのお話を受けました。子供と山形に避難しながら福島に車で通勤しているお母さんは、放射能のことを話せなくなっている福島の一つの面と同時に、一方、それと対抗して闘えば勝てる希望を提示してくれました。

 彼女は子供がマスクをしているだけで非難されそうな現実に対して子供を守るために、親である自分が福島では絶対にマスクをはずさないと実践し、職場でも取り組みを始めたこと。そういう中で動労水戸の闘いがどれだけ自分に、そして今はまだ声を出せない福島の人々の大きな希望となっているかということ、だからこそ絶対に黙っていてはいけない、行動しなければいけない、と話してくれました。

 集会後の参加者からの感想で「福島の普通の人が置かれている想像を絶する状況が伝わってきて、涙が止まらなかった。お母さんのお話は、昨日まで何も知らなかった人も明日からは最前線に立とうという勇気を引き出してくれた。5月31日の動労水戸応援に行かなくては、と思った」と寄せられました。 
 続いて、ふくしま共同診療所医師・布施幸彦氏の講演に移りました。布施医師は、『福島から内部ひばくを考える━ふくしま共同診療所の役割』というタイトルで、パワーポイントを駆使し、専門的なことを初参加者にもわかりやすくお話してくれました。

 その中で「チェルノブイリよりも4倍も高い福島の避難基準」のデタラメさ。「甲状腺の役割」「甲状腺エコー検査の実際」「福島県立医大鈴木眞一教授見解の矛盾」「県立医大関係者だけ安定ヨウ素剤を飲んでいた卑劣さ」からはじめて、「共同診療所での甲状腺エコー検査でわかったこと」「仮設住宅訪問健康相談」とお話しました。講演のまとめにスクリーンに「当診療所のやるべき事」と浮かび、結語で「第二のフクシマをつくらないために、日本から原発をなくすために活動する」と結ばれました。

 集会後の感想で「脱原発を掲げた診療所と明言され衝撃を受けました。最近、共産党関連のイベントに参加して、『福島はもう安全です。安心して来てください』と福島から呼んだ人に言われて何も言えなかったが、布施先生から『そこの経営上の問題でしょう』と言われ、納得した」と出されました。

 会場からの活発な質問と、それへの布施先生のていねいな回答のあと、閉会となりました。また、参加者の多くから「国鉄10万筆署名」「三里塚3万筆署名」の協力を受け、動労水戸支援のピンクの檄布に、気持ちを込めたメッセージをいただきました。

 集会後の、お母さんと布施先生を囲んだ交流会に多くの方が参加、夜まで盛り上がりました。ここで、学生時代から環境問題のサークルを作って脱原発運動を取り組んできた女性が、小麦粉から卵まで国産・無農薬の材料で作ったバースデーケーキと花を、お話してくれた福島のお母さんに贈呈。おかげで交流会参加者も美味しいお相伴にあずかりました。このケーキもそうですが、スパングルズも、「どうすれば原発反対を多くの人に訴えられるか?」と考え抜いて結成され、毎週、仕事帰りに集まって厳しいトレーニングをしています。だから「7時半」になる。

 群馬は必ずしも「土曜日は休日」ではありません。でも5月10日土曜日に集まり、31日土曜日に行こうとしているのは、心を突き動かされるものがあるからです。労働者階級にはそういう力があるし、労働組合にはそれをたばね、開放する力がある。5・31いわき-6・8シビックホールに結集しよう。(ぐんま・T)
 

 だ  ん   け  つ  2014年5月11日 
 
963
東京北部ユニオン
リサイクルショップ「街」分会
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動労千葉が外注化粉砕へストライキ!
 動労千葉は5月2日、幕張車両センターで始業時から午後1時まで、「外注化-強制出向粉砕! 反合・運転保安確立」を掲げてストライキに立った。スト対象となったのは幕張支部所属で千葉鉄道サービス(CTS)に強制出向に出されている組合員13人だ。このストライキで、動労千葉の外注化粉砕闘争は反合・運転保安闘争そのものとして貫かれる新たな段階に突入した。
 この日からCTSは、昨年春に採用されたプロパー社員(CTS直雇いの正社員)を仕業検査に従事させるという安全無視の暴挙を強行した。CTSプロパー社員の労働者は、採用された後、JRに出向して交番検査(機能保全)の業務に従事したことは半年間しかない。
 国鉄時代、仕業検査は交番検査を10年以上経験したベテランでなければできない仕事だった。それは、列車を本線に出す前の最後の検査であり、安全にとって最後の砦と言える業務だからだ。しかも、あらかじめ手順が決められ、全体で行う交番検査と異なり、仕業検査は2人のチームで故障をその場で発見し、その場で修繕する仕事だ。だから、交番検査を長年経験し、車両の構造を熟知した労働者でなければできないこととされてきたのだ。JRになってから技術継承はなおざりにされてきたが、それでも最低3年は検査の経験を積むことが必要とされていた。

 そうした業務を、CTSはまともな教育や訓練もせず、経験も積ませないまま、入社1年の労働者にやらせるというのだ。もし事故が起きたら、全責任をその労働者に押し付け、切り捨ててくることも目に見えている。
 CTSは、動労千葉との団交で「5月中はプロパー社員を本務に入れない」と明言していたにもかかわらず、4月25日に発表した5月の勤務表でプロパー社員を本務に入れてきた。しかも、プロパー社員同士をペアにして仕業検査を行わせるというシフトまで組んでいたのだ。動労千葉の激しい抗議でCTSはプロパー社員をペアにすることは撤回したが、これ自身、CTSが今回の施策の危険性を自覚していることを示している。
 午前7時半、幕張本郷駅前に動労千葉組合員を先頭に支援する会の労働者を含め70人が結集した。幕張車両センターに出勤してくる労働者にともに闘うことを呼びかけ、道行く人びとに外注化は鉄道の安全を破壊すると訴えた。職員用通用口には動労千葉の組合旗が翻り、JRとCTSを圧倒した。

 マイクを握った川崎昌浩執行委員は、4月30日の団交でCTSが「CTSは受託業務について、JRが示した仕様書に則って作業を履行するだけ」「JRと同じ総合的技術を持った労働者をつくることはできない」と回答してきたことを暴露した。総合的技術がないことを自認しつつ、最も熟練を要する業務を労働者にやらせて構わないというとんでもない居直りだ。川崎執行委員は「今日のストはプロパーの仲間を守り抜くためのストだ」とその意義を提起した。幕張支部の山田護支部長が、「プロパーの仲間に仕業検査をやらせるのは、明治以来の鉄道の歴史の中で築いてきた安全を崩壊させる暴挙だ」と怒りをほとばしらせた。青年部の木科雄作さんはスト当該として「仕事も人もJRに戻せ! 実力でJR本体に帰る」と決意を述べた。各支部、各職能協議会代表も、外注化粉砕の決意を語った。

 午前8時、幕張支部のJR本体の組合員が胸を張って職場に向かった。ストに入ったCTSの組合員と呼応して、職場の中で闘いを貫くのだ。行動参加者は出勤する組合員を拍手で送り出した。

 午前10時、DC会館でスト突入総決起集会が開かれた。田中康宏委員長が、「今日のストは規模は小さくても大きな意義を持っている。新たな闘いへの出発点だ」と述べた上で、ストの意義を3点にわたり提起した。「一つは、反合・運転保安闘争を団結の核にして闘ってきた動労千葉にとって、目の前で安全がつぶされることに対し真剣にならなければいけない。12年10月に外注化が強行されて1年半でここまで安全が破壊された。未経験の労働者に検査をさせてやったことにするのは、JR北海道と同じだ」「二つ目に、この問題は今日のストだけでは決着がつかない。継続的・波状的に闘わなければならない。解決する唯一の方法は、プロパーの仲間たちが動労千葉に結集し、『こんなことはできない』と自ら声を上げることだ。そうすれば外注化も粉砕できる」「三つ目に、今日のストはプロパーの仲間を犠牲にしないためのストだ。事故が起きたら責任を取らされるのは彼らで、管理者は絶対に責任を取らない。JR北海道のデータ改ざんは23歳の青年と定年間際の59歳の労働者に責任が押し付けられ懲戒解雇された。こんなことを絶対に許さないための闘いだ」 さらに田中委員長は、JR北海道や韓国のセウォル号沈没事故に触れて、「安全が崩壊している現実は現場の労働者も知っていた。しかし団結が破壊されて声を上げられなかった。その積み重ねがあの大惨事に行き着いた。だから、労働者の団結は人間が生き、社会を社会として成り立たせるための一番大事な要素だ」と力説した。
 ストに突入した13人の組合員が並び、一人ひとりが固い決意を表明した。各支部代表、動労千葉を支援する会の決意表明が続いた。集会をまとめた長田敏之書記長は、「今日のストは第1波の闘いだ。動労千葉は何のためにストをしたのかを職場で徹底的に訴えてほしい」と組織拡大の闘いを強調した。
 スト突入者は午後1時に職場に復帰し、直ちに職場での闘いに突入した。




 だ  ん   け  つ  2014年4月19日  
961
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4・16一日行動 
「次は国鉄解雇撤回だ」最高裁に1万4千余の署名
署名提出後、全体で団結ガンバロウー
 4月16日、動労総連合の強制出向無効確認訴訟と東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の解雇撤回裁判の判決、最高裁への第2回目の解雇撤回・JR復帰署名の提出行動が一日行動として打ち抜かれた。

 鈴コン分会が解雇撤回の勝利判決をかちとったことは、労働者に勝利の展望を鮮烈に指し示した。最高裁には、新たに1万4千筆余の署名が提出された。勝利感とともに国鉄闘争全国運動の6・8集会までに10万筆を集めきろうという熱意がみなぎり、この日の闘いは国鉄決戦の新たな跳躍点になった。

 午後1時10分、鈴コン分会解雇撤回裁判の判決が言い渡された。傍聴者の1人が法廷から飛び出し、「勝利判決! 解雇撤回! 賃金支払いの仮執行命令!」と伝えると、廊下にあふれた支援者は興奮に包まれた。鈴コン分会の組合員はガッツポーズで勝利を示し、支援共闘・連帯会議代表の花輪不二男さんは満面の笑みを浮かべて支援者と次々に握手を交わした。

 結集した人びとは直ち裁判所の外で勝利集会を開いた。弁護団が「完全勝利」を宣言し、花輪さんは「労働者の団結が最後の勝利をつかむ。私たちは絶対に負けない。非正規職の先頭で闘い続ける」と決意を語った。組合員が発言し、吉本伸幸書記長は「職場に戻る。これからが闘いの第2ステージだ」と宣言した。

 勝利の興奮も冷めやらぬ行動参加者は、そのまま最高裁への署名提出行動に向かった。最高裁前で横断幕を広げ、マイクアピールを繰り広げた。動労千葉の田中康宏委員長は「今日の闘いは、鈴コン分会の勝利をステップに、さらに前に進んでいく出発点になった」と述べ、「6・8集会までに10万筆署名を達成しよう。それができれば社会の現状は変えられる」と強調した。

 動労千葉争議団の高石正博さん、中村仁さん、田中委員長、動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長、動労千葉顧問弁護団の葉山岳夫弁護士が最高裁に入り、1万4039筆の署名を提出した。1月22日の第1次提出分と合わせ署名は3万4155筆に達した。

 午前中には動労総連合の強制出向無効確認訴訟が闘われた。裁判に先立ち、東京地裁前でビラ配布や署名活動を展開し、外注化粉砕のシュプレヒコールをたたきつけた。
 民事第11部で開かれた裁判は、冒頭から緊迫した展開になった。団藤丈士裁判長に代わり、佐々木宗啓裁判長が出てきたのだ。動労千葉鉄建公団訴訟で一審判決を出した白石哲裁判長が昨年春に突然、更迭され、その後任の団藤裁判長もつなぎでしかなく、1年足らずで転任した。裁判所の動揺を示して余りある。

 原告側の代理人弁護士はまず、JRと千葉鉄道サービス(CTS)など外注先との委託契約書を開示しろとJRに迫った。JRはCTSで動労千葉がストに立つと、その対象業務はその日はCTSに発注しなかったとして、JR側で業務を行いスト破りをしている。だがJRは、「業務を一括して委託する」と提案していたのだ。「日々、個別の業務ごとに委託した」という言い分は通用しない。業務委託が一括してなされたのか否かは、委託契約書を開示すれば明白になる。

 また、川崎駅事故の原因が外注化にあることを徹底的に突き出した。JRは「外注化によって原告が受けた不利益などない」とうそぶくが、安全の解体こそ労働者に強いられた最大の不利益だ。前回1月22日の裁判で、JR北海道の安全崩壊を追及した原告側にJRは「他社のことは関係ない」と開き直った。だが、その1カ月後に川崎駅事故は起きたのだ。

 鋭い追及にJRの代理人はまともに反論できず、「原告には出向による不利益はない」「契約書の内容は労働者には関係ない」と居直った。事故をなんら反省しない恥知らずな態度に、法廷は強い怒りに包まれた。

 裁判後の総括集会で、動労千葉の長田敏之書記長は「CTSのプロパー社員が現場に配置され、仕業検査に就いている。交番検査や機動班で10年以上の経験を積まなければできない仕業検査を、入社後1年で行わせること自体、安全破壊だ。もし事故が起きたら責任を取らされるのは彼らだ。なんとしても組織を拡大し、外注化を粉砕しよう」と訴えた。(M)
 
最高裁に向けて署名を提出

 だ  ん   け  つ  2014年4月17日  
960
東京北部ユニオン
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鈴コン裁判で大勝利! 
4・16東京地裁判決(解雇無効)勝ちとる!
  4月16日、東京地方裁判所民事36部(古庄研裁判官)で画期的勝利をかちとった。東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会三役の解雇は無効(地位確認)という鮮やかな勝利判決だ。3ヵ月雇用の非正規の生コン運転手の労働組合が、デタラメな解雇とはいえ、総非正規職化攻撃のさなか、国と資本の民営化・外注化・非正規職化を追認してきた反動の牙城である東京地裁で、「労働組合に団結して闘えば勝てる」事を強烈に示す重大な勝利だ。
「解雇がひど過ぎたから勝てた」のではなく、徹底して労働組合運動として闘ったからだ。

 この日、当該の鈴コン分会は朝から動労総連合のJR出向無効確認訴訟公判からの一日行動に立ち上がった。双方の共闘を含めて150人を上回る仲間が続々と集まってくる。午後1時10分、いよいよ開廷だ。100人以上が傍聴に入りきれないほど詰めかける。被告の鈴木資本は代理人も含めて逃亡して1人も現れない。裁判長が静かに判決主文を読み上げ始める。主文の冒頭は「原告(組合員)らが、被告(会社)に対し、雇用契約上の権利を有する地位にあることを確認する」である。「勝った!」傍聴席から声が上がる。しかも未払い賃金および判決確定までの賃金支払いについては仮執行も付いた。資本が控訴、上告してもその間、賃金を払えということだ。法廷から当該分会、傍聴者が高揚した顔で廊下に出て来て「勝利判決だ!」と叫ぶ。ものすごい拍手と歓声。至る所で握手がひろがる。ただちに地裁前に移って報告集会となった。

 合同・一般労組全国協の司会のもと、鈴コン闘争支援・連帯共闘会議呼びかけ人代表の花輪不二男さんが満面の笑みを浮かべ、お礼とともに「鈴コンの闘いは、労働者を人間扱いしない資本家への怒りの爆発だ。さらに闘おう」と檄を発した。動労千葉の田中委員長、動労水戸の石井委員長が続く。「おめでとう、そしてありがとう。この画期的勝利を全国全職場に押し広げよう」。当該分会も高揚して口々に「支援連帯の力が勝利を作った。闘いは解雇撤回・職場復帰、そして非正規職撤廃まで続く。勝ち抜こう」と新たな決意を語った。藤田正人弁護士、鈴木達夫弁護士も勝利の大きさを訴えた。

 当該・弁護団・共闘会議は総括会議で、勝利の意義を鮮明にさせた。まず労組法における民事免責を否定できないことだ。「労使の激しい対立のもとで労働組合が多少誇張した表現をしても、名誉毀損で解雇などできない」のだ。また非正規職だが、実態は期限の定めのない雇用と認定している。会議では、鈴コン職場では「判決の結果を一刻も早く知らせてくれ」の声があふれていると紹介された。

 2009年の分会結成、第1次解雇攻防、解雇当該の田口守組合員の死を乗り越えたストライキと、その大反動の分会三役解雇(2011年11~12月)。以来2年半、仮処分裁判に3回勝ちぬき、毎週職場に顔を出し、地域・全国の労組・労働者に訴え団結を拡大し続けた。その結果としての4・16判決は、9・25国鉄高裁判決に加えて、安倍と資本家階級に大打撃を与えている。直接にも国鉄最高裁決戦を一層高揚させる。日々新自由主義の攻撃と体制内労組幹部からふりまかれる「闘っても勝てない」という思想にうち勝つには、職場にこだわり職場で闘うこと、労働組合の力に確信を持つことだ。職場から歯を食いしばって闘う青年労働者をはじめ全国の労働者は、動労千葉や鈴コン分会に必ず続く。この勝利をとことん使ってさらに労働運動を塗り替えよう。(東京西部ユニオン・YS)

“国鉄闘争の火をさらに大きく” 
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国鉄闘争全国運動の発展を!

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940号~959号(2013.12~2014.4) 920号~939(2013.6.25~12)
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