公安警察による作業所つぶしに自治体が加担してはなりません！

　区職員の皆さん。地域の皆さん。　安倍政権のもとでの許せない障害者作業所潰しの弾圧が、この練馬区で起こっています。

　関町北の障害者就労支援事業所「オープンスペース街」と職員の自宅に６月１日に公安警察が突如不当捜索し、事業所運営に必要な物品を根こそぎ押収していくという事態がありました。

　それから２ヶ月近くたった７月27日、今度は「街」の職員２名がいきなり拉致同然に逮捕・連行されました。２人は私たちユニオンの組合員でもあります。

　これは、安保戦争法案の強行採決と一体でのとんでもない障害者作業所潰しに他なりません。一緒に抗議の声をあげてください！
戦争法案反対の国会のうねりに追いつめられた安倍政権と公安警察の暴挙！

　警察発表の報道では、「半年間で就労支援の給付金16万円をだまし取り」「過激派の資金源」……!?　本当にふざけるな！です。

　「街」は、「障害がある人もない人も共に支えあって生きる」街作りを目指して1993年に立ち上げ、福祉作業所として２２年間にわたって地域に根ざし、障害者解放運動と反戦・反原発運動を取り組んできました。その間、一度も行政による「不正請求」などの指摘を受けたことはありません。

　ところが、一方的な家宅捜索で作業所の運営に必要な物品が根こそぎ押収される状態を２ヶ月近くも続けておいて、今度は職員３人のうち２人を逮捕。まさに作業所つぶしを目的とした政治弾圧です。

　これこそ戦争法案強行採決情勢での、安倍政権と公安警察による卑劣な弾圧です。絶対に許せません！　
作業所つぶし・社会保障解体許さない！

　今回の弾圧は、安倍政権がおこなっている戦争法の強行採決と一体の、作業所と社会保障そのものの全面解体の大攻撃です。　
　障害者の作業所などの福祉施策は、本来は当事者と地域住民、そして現場の公務員労働者が手を携えて創り上げてきた歴史的な獲得物です。ところが自立支援法のもとで、作業所は資本にとって都合がいい超安価な労働市場へと再編・淘汰されてきてしまっています。　良心的に運営しようと思っても、膨大で煩雑な請求業務と補助金に縛られる…。

　そして今度は、公的福祉を切り捨てるためには「だまし取った」とデッチ上げてでも弾圧する。安倍政権の意を受けた社会保障の全面解体は絶対に許せません！

「赤紙を配る」官吏への道を歩んではいけません！戦争協力を拒否しよう
　作業所「街」の請求・支給を統括するのは区市であり、仮に何か過誤があったと仮定しても、それは行政が監査し指導するものです。公安警察がいきなり家宅捜索を行い、逮捕に踏み込むこと自体が異常極まりないことです。

　区議会の委員会でも、「適正に監査がされていた」と報告があったと聞いています。それなのに、障害者福祉に関わる現場の区職労働者を全く無視し、一方的に警察（しかも公安）が踏み込んでくることは、自治体のあり方そのものを解体する暴挙です。

　また、６月の家宅捜索時に、公安警察は利用者宅に「事情聴取」と称して訪問し、「街はみんなしゃべっているから、安心して答えていいぞ」と卑劣な手法で調書を取ろうとしていました。

　「障害者はウソと甘言でどうにでもできる」とばかりに徹底的にいたぶり、障害者を弾圧の協力者に仕立て上げるという人間として最も許されない差別に満ちた卑劣な手口です。　こんな公安警察の作業所つぶしの政治弾圧に練馬区が加担・追認したとすれば、それは行政自らが福祉を解体させるものであり、安倍政権の戦争政治に加担することです。「赤紙を配る」官吏への道を繰り返していいのでしょうか！? 戦争への道を拒否しよう！

戦時型の弾圧をぶっとばそし、安倍政権をたおそう
　新自由主義の全面破綻のなかで、社会保障を全面解体しようとこんなムチャクチャな弾圧をせざるをえない公安警察の姿こそ、安倍戦争政治の正体です。

　今回の作業所・ユニオン弾圧に対して、「不当捜索を許さず、『街』を守る」賛同署名がすでに２５０以上集まっています。

　今回の「街」弾圧をはねかえすことは、戦争を阻止し、安倍政権を倒すことです。そして、全国の自治体で進められている民営化・外注化を止め、福祉切り捨てを止めることでもあります。２人の作業所職員を奪い返すために、ぜひ一緒に声をあげてください。

　よろしくお願いします！